ジャーン!今年ついにイモリ谷ハッピを新調いたしました。
黒くてカッコイイです。
お賽銭箱と子供御輿を担いで集落の家を一軒づつ回ります。
わっしょい、わっしょい
以外と御輿が重いのです。
各家の前でぐるぐる3回ほど回ります。
ハッピの背中には真っ赤なイモリが染め抜かれています。
赤と黒のコントラストがなんか強そうですね
シカゴブルスみたいです。
外国ではハロウィンという習慣がありますがこれと近い感覚でしょうか?
お御輿もお手製でございます。
子供たちの元気な担ぎっぷりに飾りが引っくり返りそうでした。
みんなお賽銭を準備して待っていてくれます。
ドンドンドン、タカタッカ
ドドンドドン
御輿を担いだ子供たちには地域通貨が発行されます。
その通貨を使って出店でお買い物をすることが出来るのです。
さあ、焚き火もたかれてお神楽が盛り上がってまいりました。
恒例のもちまきです。
奉納されたおもちを鬼がまきます。
一番の盛り上がりの場面です。
老若男女ビニール袋を片手にまかれるおもちを拾います。
ご年配の方のすばやい動きに目を見張ります。
紅白のおめでたいおもち
今年は大蛇退治の神楽が奉納されました。
古事記の神話に基づくお話です。

須佐之男命の大蛇退治
追放された須佐之男命は、出雲の国の肥の河の川上にある、鳥髪の地に降り立った。
その時川に箸が流れているのを見つける。これはきっと上流に人里があるのだろうと考え
上流に沿って登っていくとはたして一軒の人家を発見した。
中を覗いてみると翁と婆が美しい少女を挟んで泣いている。
「あなた方はどなたですか?」
突然の訪問者の質問に驚きながらも翁が答えた。
「私は、国つ神である。大山津見神の子の足名椎=あしなづち と申す者。
妻の名は手名椎=てなづち と申す。娘の名は櫛名田比売=くしなだひめ と申す。」
「なぜ、泣いているのですか?」
「わが娘は始めは八人いたのに、高志(こし)の八俣の大蛇に毎年喰われて、今年はとうとう末娘のこの子の番になってしまったのだ。」
「八俣の大蛇とは?」
「目は赤いほおずきのように赤く光り、一つの身体に八つの頭をもっている。胴体は苔と杉に覆われ、その長さは八つの谷八つの丘にまたがっている。腹はいつも血でただれている。途方もない怪物だ。」
「なるほど・・・。」
(*注:ただの喧嘩にも見えますが、神話に基づいたお話です。)
須佐之男命はしばらく考えた後、足名椎にこう尋ねた。
「では、怪物を私が退治したら、その娘を私に頂けますか?」
「有りがたい申し出なれど、私達はまだあなたが誰なのかを聞いていないではないか。」
「私の名は、天照大神の弟の同母弟の須佐之男命。たった今天より降ってまいりました。」
ここに足名椎、手名椎の両神は畏まって、
「これは、御無礼をいたしました。ぜひわが娘を奉りたいと思います。」
と頭を垂れた。

さて須佐之男命はまず櫛名田比売の姿を湯津爪櫛(ゆつつまくし)に変えて、自分の頭に差した。
次に足名椎、手名椎に命じて、八鹽折の酒(やしおおりのさけ)をつくらせた。
次には家の周りに八つの門を持つ垣根を作らせ、門ごとに敷物を敷き、酒舟を置き、なみなみと八鹽折の酒を満たさせた。
そして、足名椎、手名椎を隠れさせると、自分は家の中で大蛇の来るのを待った。

やがて恐ろしい轟音と共に大蛇が現れた。
そこに酒を見つけた大蛇は八つの酒舟に八つの頭をそれぞれ差し入れて、酒を飲み出した。
そこへ須佐之男命が飛び出して、十拳の剣で切りかかり見事に大蛇を倒した。
と、いうのがあらましのストーリーです。
ドンドロドロドロ
予想以上におろちは強いみたいです。
みんなグルグル巻きにされてしまっています。
ガンバレ!スサノオ!!
御助けあれ〜!
神話の世界を実演してくれる貴重な伝統行事をいつまでも大切にしたいです。
イモリ谷の秋祭り

11月3日イモリ谷の秋祭りがおこなわれました。
今年新調したイモリ谷ハッピを着て子供たちがお神輿を担いで集落を一軒一軒を回ります。
そして御借り屋では恒例のお神楽舞いがおこなわれました。
秋の収穫と無病息災を祝う伝統行事です。